自分が死ぬのは問題ないのに
知人が死ぬのに苦悩する。
私のくだらない人生をその人達に分け与えてあげられればいいのに
生きたい人が死んで
死にたい人が生きている
この世界で
きっとなんの意味もないこの世界で
下らない有機物が滅びていくだけのことなのに
こんなにも胸が痛いのは
僕が人間以外の者になることができないという単純な事実を突きつける
僕はただの人間でしかなくて
過去と未来を確率でつなぐだけの存在でしかないけれども
こんな悲しみの海で未来を紡ぐ必要がほんとうにあるのだろうか