僕の代わりがいないなら
普通に流れてたあの日常を
この手で終わらせたくなる
なにも悪いことじゃない
アンインストール

(「アンインストール」歌・詞:石川智晶)

生物の進化が
遺伝子が失われる確率を
減少させるためなのだから

その種には
その種にとっての危険を
回避するための
装置が備わっている

それはもう如何ともし難い
知覚上の限界や
行動パターンの限界なのであって

我々がその種である限り
その則を
超えることは決して出来ない

より宇宙的で
より概念的で
より神聖な
そういう生き物に進化するためには
人間である事を捨てねばならない

しかし既に人間である「私」には
その機会は永遠に与えられないのである

これが「絶望」の正体なのだ