冥王の名を冠したもの

一生懸命コロニーを作っていたところにカビキラーをかけられて、根こそぎ除菌されてしまったカビだって
その瞬間までは幸福な明日を信じていたに違いない。
死にたくないという呪いが生物を蝕んでいて、より死ななくなった生物のほうが明日を信じられなくなっている。
世界は常に滅びている。生物の眼から見れば
だが自分でさえ何かを滅ぼして生まれたのだと知っていれば、そして何者かに必ず滅ぼされると知ってさえいれば
シの恐怖から解放されて生命の呪いから解放されていくのかもしれない。
3/11にこの国は滅びの道に入ったが、それはまた新しい何かが生まれることと同義だ。
人類が死に絶えたとしても宇宙が消え失せたとしても、「何か」は常にあり続け、常に生まれ続けるのだろう。
それはとても素敵なことで、それはとても恐ろしいことで。
それでもきっと・・・pluteは不死鳥の象徴でもあるのだから・・・