いきたいのか堕ちたいのか
もうわからないけど
これが愛で苦しみならば
終焉が欲しいですね
(「薔薇獄乙女」詞:宝野アリカ)

ローゼンメイデンオーベルチューレ

前半視聴終了。まさにカインとアベル
OPがとっても奇麗。ただフォースの暗黒面に落ちてるけどw
罪無き故に、人の子を十字架に掛けずにはいられなかった、罪に塗れた人間達の業の深さというものは、常に議題にされるべきもので。
白い初雪の広がる原野を、踏みつけ汚したい子供の無邪気さのようで。
美しきものは美しきが故に偶像になるか滅ぶしかないこの世の。

ただ、この話、作者のpeach-pitがどのへんまで考えてるか分からないので深読みし過ぎかもしれないが、人形達を作ったローゼンが創造主のカリカチュアだとするならば、ローゼンは各々の人形に其々異なる綻びを与える事によって、完全なるアリスを生み出そうとしているのではないかと。
アリスゲームは相手を全部倒す事によって成立するのではなくて、全ての人形の弱さを全て受け入れ、全ての美しさを兼ね備えた時に全き女性=アリスが誕生するのではないかと。
アタナシウス派神学に於ける人間の7つの大罪に各々の人形が当てはまるのならば、それに正対する7つの美しさこそが焦点なのかもしれない。あしからず。

なんにせよ、明日の後編が楽しみな所である。