永遠探す君は移り気な夢見人
浮気な夢にすがり貴方は何処へ行く

(「優しい夜明け」 詞:梶浦由記)



人は顔の良い異性に心奪われる生物である
これは事実である

だがこの事が示すのは、人間と言うものは進化しない事に特化した生物でもあると言う事なのだ

馬は牡にしろ牝にしろ足が速く肉付きの良い異性を求める。
何故ならそういう馬と交配する事は自らの遺伝子が存続する可能性をより高くするからだ。
その結果、馬と言う生物は何百世代を重ね草原を速く走るという命題を遺伝子に刻み込み、より速くより長く走る子孫を生み出し続ける。

では人間は?

顔の良さと能力はほとんど相関性がない事が知られている。
何故なら顔の良さとは外れ値を除いた全ての顔の平均に近づくほど顔が良いと認識されるものだからだ。

従って、人間が顔の良い異性を選ぼうとする限りにおいてその異性は全ての能力、頭のよさとか筋力の量、足の早さ、背の高さ、等においてランダムに選ばれることになる。
顔が良い異性は頭が良い事もあるだろうし悪い事もあるだろう。
また、顔が良い異性は、大きいこともあろうし、小さい事もあろう。
と言う事は、異性を自由に選べる、その時代において特に生存に適した個体であったとしても顔が良い異性を選ぶ限りはその適性が強調された子孫を産みつづける事がないのである。

この結果人間は最低限の生存が保障される能力以外において、常に特化しない平均的な原型であリ続けようとするだろう。

このように人間は特化する事による滅びを回避し続けて来たのである。


何が言いたいかと言うと、顔なんて気にすんなと言いたいだけw
パートナーは気が合って、性格が破綻してなくて、人生をともにして良かったと思える人のほうがいい