インターネットの海を泳ぐには智慧と知識が必要だ
何が正しいのか分からないことに対してこそ、その二つは大事になる
その二つの力で何が正しいのかを見極める事ができる

それができないなら、第4の権力である既存のメディアから逃れたと思っても
自分の愚かさが自分と新しい洗脳者とを結び付けてしまうだけだろう

かつて寺山修司は言った
「書を捨て町に出よう」

だがそれは寺山修司のような書を読んで来たインテリにとって必要な言葉であって
書を読んだことのない人間がいきなり町に出かけたとしても何も得るものはない。
書を捨てるには、書を所持してなければならない道理だ。

新聞やテレビや雑誌は確かに当てにはならない。
とは言え、何も知らない赤ん坊のような人間がいきなり大海の中に放り込まれて何ができるだろう?

だから、ネット社会に生まれた若者に言いたい。
書を取りなさい。できるだけ真実そうなものを。
できれば何冊か。
相反する主張を持ったものを読めるように。

そうでなければ、人の欲望を叶える道具となって右往左往させられる運命からは逃れられないから