星を見上げて

運命を受け入れる者に幸いあれ
運命に逆らう者に栄光あれ

(「プリンセスチュチュ」)

FATE /STAY NIGHTの北米版が届いたので見てました。
やっぱりキャラクターはいいですね。アニメそれ自体は演出にちょこっと不満はあったけど出来はよかったんだなぁと再確認。
というかね・・・声にストレスを感じないのはとってもいいことかなぁと。
つまり北米版は字幕もあるけど、吹き替えもあるんですね。
で吹き替え版を見たので声がアメリカ人なわけです。
まぁつまり、前にも書いたけど声に不満があったキャラについて少しは解消できたかと。

やっぱり、僕はアニメが好きだ。
なんて言うか全部が全部素晴らしい作品ではないけど、たまに宝石のような作品が埋もれてる。
人気があるものもあり、ないものもあり、まぁ大概はないんですが、心を打つアニメがあるんだよね。
心が折れそうになる事はよくあるけども、そういう時に昔の奴を見返したりするとふっと気づいたり再確認することがある。

ああそうだ。僕は最初から自分で望んだんじゃないか。
やりたいことがあったんじゃないか?
安逸に浸るのは簡単だけれども、それでもやり遂げなければならないと、それを捨てたんじゃなかったのか?

所で「FATE ZERO」という本がありますが、上記のFATEの10年前の話をノベライズ化したものですが、おもしろいものに仕上がってます。
特にFATEの結末を知ってるものにとっては、セイバーが持つ王としての苦悩を描いているところが素晴らしい。
人間は後悔する生き物で「もっと良い選択があったのではないか?」「あの時こうしていればこんなことにならなかったのに」とかつい思ってしまうものですが、それでも人は前に進まなきゃいけない。
特に王ならば全ての人間の運命がその双肩にかかっているのですからなおさら。

王とは【旗をかかげるもの】のことです。
戦場で旗を持つものは武器を持つことも出来ず、敵の刃を甘んじて受けるしかない。
そして敵はそこに敵がいる事を知り旗を目掛けて突き進んでくる。
それでも彼がその旗を持たなければ、友軍は集う事も出来ず、進む事も出来ない。

誰かが、 その旗を、 持たなくては、 ならない

旗手を支えている心のありようは、僕が求めてやまないもので、人が持ちうる最も美しく最も崇高なカタチなのだと。