抉り出さずとも、そこらに転がっているならば
誰が求めようか 
原初の人には善と悪とか分離されないように
薄暗いはらわたを みじめに晒しても
もはや気を止めるものなどいない

ただ許されているのは、怒りの咆哮をもって
引き裂く事のみ

それでも猶、神を求める心が、一層自らを惨めな肉として
貶めていくのだ